NLPの着目点

医者は「ウイルスですね。 三日してよくならなかったら電話してください」と告げる。

その次の日、Rが息子Jを連れて手伝いにやってくる。 Rは、母がいまや絶えず咳をして息苦しそうなのを見てぎょっとする。
彼女は再び医者を呼ぶ。 肺炎と診断され、Mは病院へ急送される。
三日後にMは死ぬ。 推定診断ウイルス性肺炎である。
一方、上記二つの病院のウイルス検査室では、スタッフが、M・SとJ・Pの二人から取った鼻のスワブ(綿棒)で集めた分秘物からインフルエンザウイルスを分離したところである。 決まった手順として、インフルエンザウイルスは、詳細分析のためにロンドン北部のコリンデールにある中央公衆衛生研究所へと送られる。
ここでMとJのウイルスは同じであるが、現在流行しているインフルエンザウイルスの型とは異なることがわかる。 この二人の死者が出てから一週間以内に、さらに一二人がインフルエンザと診断される。
そのうち四人は上記二家族の構成員である。 M・Sの娘Rと彼女の子供たちが病気になり、二、三日もしないうちに二歳のJが死ぬ。
ロンドンでは、Jの女友達が重症で入院し、R医師と、H空港で一緒であったJの同僚のいく人かが病気になる。 ブリストルとロンドン西部の家庭医師たちは、インフルエンザ患者数が突然増加したことを報告する。
ロンドンでは、H空港で働く二九歳の地上員J・Pが忙しいクリスマス期間に一続きの儲かる超過勤務を行っている。 彼は勤務中に気分が悪くなり、帰宅の途中で近くの病院に立ち寄って救急医療室を訪ねる。

そこに着いたときには、彼の顔色は悪くて、汗をかき、高い熱を出している。 体全体が痛み、息も苦しくあえいでいる。
R医師はJの状態が気になり、彼を直ちに入院させる。 医師はJが肺炎にかかったものと思い、検査結果も待たずに抗生物質を静脈注射する。
翌日Jの容態が悪化する。 呼吸困難に陥り、心不全の徴候を示し始める。
彼は集中治療室に移され、人工呼吸器をつけられる。 病状はさらに悪化し、夜になって死ぬ。
この仮想的なシナリオは現実的であるが、幸いにも地球規模のインフルエンザ監視網のおかげで今日では起こりそうにない。 しかしこれはまさに第一次世界大戦が終わろうとしていた一九一八~一九年に起こったことである。
それに続く汎流行、広範囲に及ぶ流行によって推定一億人が死亡した。 この死者の数は大戦による死者の数よりも大きかったのである。

NLPの個人的な意見としては、読み手にわかりづらいNLPの解説を書く人は優れているとは思いません。